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2024/11/24 00:19 |
Hurry, or Please (ビリグラSS)(拍手用SS再録)

Hurry, or Please    (ビリグラSS 拍手用SS 再録)





拍手用SSの第三弾です。
これはかなり長く…4ヶ月掲載してました。
長かったです……。

つづきから、どうぞです。




Hurry,or Please    










キスをしながらほんの隙に僕の唇を舐めるのはグラハムがよく使う手で、
そのむず痒さに体を退こうとすれば、首に回された腕でがっちりとホールドされる。

絡める舌はそのままに、そっと目を開ければにやりと嘲笑うように煌めくグリーンアイズが
視界に入った。



何それ、勝ったつもりかい?



唇を舐めれば感じるなんて誰に教わったんだろう、
過去に関係を持った女性達か、はたまた仲間達との情報交換か、
幼いリビドーを満たす雑誌の類いか。

思考しながら僕は瞼を閉じて齧り付くように彼の唇をおし包み、差し入れた舌で口腔を撫でてやる。
悦ぶように蠢く彼のざらりとした柔肉は、はしたなく素直な欲を見せた。


僕は少々妬いていたのだ、彼のいやらしい顔や体を知り、形成させた過去の女性達に。
安っぽいブルーフィルムの中のあばずれだって同等だ。


あぁ、どんどん暴いてやる、


どの君が慣れた顔つきなのか、
どの君が初めての顔つきなのか、
どの表情の君が僕だけが知りえるものなのか。


彼の腰に添えた手をそろそろとずらして、奥を探ってやれば甘い呻きが耳に届く。
ついでに下肢を擦り付けてやれば、呻きは鼻にかかった喘ぎにすり替わった。

中指で上下にゆっくりと双丘の間を擦っては、数十分後に僕を受け入れるだろうそこに突き立てる。
抗議するように彼が呻き、唇を離そうとして僕の肩を押し返そうとするが離してなんかやらない。
ファイターにしては細い彼の腰に回した左手で僕は何度だって戒めて、右手で彼を啼かせる。

突き立てた指の腹でこね回すように撫でる。


強く、強く、強く。


そうだよ、服の上からじゃ君の欲しい所まで届かない。
もどかしくて堪らないはずだ。


唇を繋ぎながら不自由な呼吸で情動を逃がすのも、
僕の唇を舐めて子供じみた挑発を続けるのも限界だろう?


その証拠に押し付けた下肢から彼のそれが熱く猛るのを感じたし、
再びそっと目を開けてみれば、快感に細かく震える金色の睫毛が見えた。


嗚呼、見てやりたい、その白い瞼の奥に潜む熱に潤んだ双眸を。

蕩けたグリーンアイズは僕だけのもの、
僕だけが知るものだ。



きっと、こんな風にはしたない彼は誰も知りえないだろう。
取り澄ましたお綺麗な仮面を剥がせば、こんなにもいやらしい表情を秘めているだなんて、
彼が過去渡り歩いてきた女性達も見たことが無いはずだ。




Hurry, or Please ?



ねぇ、どっち?



早く言ってごらん、
欲しがりな君に全部与えてあげるから。
僕にだけ見せる顔、
僕にだけ聴かせるその声で、



早く、



ねだってごらん。














END



***************************************************************************************
エロティカな文なので、拍手に置いてしまってちょっと恥ずかしくなってしまいましてね。
早めに差し替えるはずが長々とすみませ………orz






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2008/06/15 00:53 | ビリグラSS

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